未解決のジョブ/アイデア・ファイルの最近のブログ記事

 

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昨日、散歩の帰り道、よく立ち寄るパン屋さんで、とても面白いパンに出会いました。

 

ボングールという名前のパン屋さんです。

一目見て、

「なるほど!」

 「これほどストレートに迫ってくるか!!」

 「『お客さんはどんな顔するか?』といパン職人のしたり顔が浮かんでくる!!!」

と思ってしまいました。

さっそく購入。

そして、味見。

 

パン生地は、米粉。

具は、コンビニのおにぎりの定番 「ツナマヨ」です。 なかなか結構なお味です。

のりに見えるのは、まさに「のり」。味付け海苔です。これこそ直球勝負。

「そのときを楽しくしてくれる」パン職人のウィットを、食べさせていただきました。

 

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 身の回り、出歩くときにながめる風景、普段接点のない世界・環境・・・・、いろいろなところにイノベーションの種が隠れています。

 しばらく前、製造業の改善・革新を支援する役目を担っているコンサルタントとして、常に意識し、データを蓄積していかねばならないテーマのひとつが「イノベーションの種探し」だということに気づきしました。 種自体を探し出すことも重要なのですが、種探しを通じて、イノベーションを創造していくセンス・感度を高めることが大切です。 

 そして、支援先の経営者・幹部に、「イノベーションの種探し」への動機づけにつながる支援をしていかなければと考えています。

 

 「未解決のジョブ」というキーワードが、イノベーションの種探しに役立ちます。

 これは、ブログで何度か紹介してきたマーク・ジョンソンさんがホワイトスペース戦略の中で提案している顧客価値創造のための着眼です。

 「未解決のジョブ」というキーワードをバンドパスフィルターとして頭の中に置きながら、虫の眼・鳥の眼であたりをながめるのです。すると、いろいろなことに気づくことができるし、新しい発見が生まれます。 その中には、ビジネスにつながるアイデアもありそうなのです。

 

 数日前、昼食をとりながらテレビのバラエティ番組を見ていると、「主婦の嫌いな家事ランキング」という切り口で新しい家電製品を紹介していました。 「なるほど! 素朴だが、未解決のジョブ探しの切り口としては面白そうだ!!!」と考え、インターネットで検索してみました。

 asahi.com に「主婦の嫌いな家事」という記事がありましたので、少し引用させていただきます。

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主婦の嫌いな家事

 1位:アイロンかけ 2位:洗濯物をたたむ 3位:掃除 4位:食器洗い

 全国各地で「主婦会議」を開き、その度に「好きな家事」、「嫌いな家事」について聞くが、どの地方も答えはほぼ同じである。

 上記の中で、4位の食器洗いは「食洗機」に代行してもらうことによって解決できる。その他は機械に取って代わってもらうには、対象とするモノ・コトが複雑で、今のところ、どうしてもマンパワーの工夫と忍耐と根気が必要である。

・・・・・

 では、アイロン台を出しっぱなしにしておける家事室またはユーティリティーがあったらどうか。答えは、「そんな所で一人寂しく作業するのは真っ平ゴメン。家族が寛ぐ居間で皆と話しながら、または皆と同じテレビを見ながらかけたい」とのこと。そうなると前述の面倒な一連の作業を引き受けなければならないから、やっぱり「一番嫌い」は変わらないのである。

・・・・・

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※アイロンがけのイラストは「あずき日記」さんに掲載されているものを使用させていただきました。

 

 「家族が寛ぐ居間で皆と話しながら」「楽しく」「楽に」アイロンかけするということが、未解決のジョブなのですね。なるほど。単に、ランキングを出しているのでなく、主婦の心理まで解析されているいい記事です。

 では、どんな製品・サービスを提供したら主婦・家族も喜び、それを提供する企業もハッピーになれるのか? とても重要なテーマが設定できました。

 では、具体的に取り組むか? どう取り組むか? ・・・・未解決のジョブを見つけられれば、大手家電メーカーでなくても、異業種の中小企業でも、解決策・アイデアを創造することは可能なはずです。 このように考えたい。

 厳しい環境下、いい仕事をしながら成長している企業には、「未解決のジョブ」を解決する製品・サービスを創造しているところが多いのは事実です。 これからも、この切り口で Goodjob やイノベーションの種を見つけ、ご紹介していきたいと考えています。

 

 ところで、アイロンの周辺には、どんなアイデアがあるのだろうかと、また、ネットで探してみました。 なるほどと感心してしまう記事がありました。 知らなかったのは私の不勉強のせいということなのですが、恥ずかしがらずに、次の機会にご紹介します。  

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 『競争市場では一般に製品は技術進化を続け、新製品になるごとに性能を向上させていく。そうした中で既存製品に比べて性能が低いながら、低価格・単純・小型・使い勝手がよいなどの特徴を持ち、既存市場の顧客とは別の顧客から支持される技術革新が行われることがある』。

 そして、『確立された技術やビジネスモデルによって形成された既存市場の秩序を乱し、業界構造を劇的に変化させてしまう』ようなイノベーションのこと』を『破壊的イノベーション』と説明されています。

 ハーバード・ビジネススクールのクレイトン・M・クリステンセン(Clayton M. Christensen)が提唱しました。

 

ものづくり2011.12.png 日経ものづくり(2011年12月号)の巻頭に、キングジム執行役員 亀田登信氏の『我々は枯れた技術で勝つ』という記事が掲載されました。

 "ポメラ"という製品の存在を知ったのはこの記事からです。とても興味深いコメントが書かれています。

 『あり得ないくらい機能を絞り込んだ』

 『これだけネットやメールが浸透している時代に、ポメラはそれらを一切排除しました』

 『そもそも文具って、そういうものなんですよね。ペンは書くだけ、ハサミは切るだけ。単機能だけど、ユーザーはそれを100%引き出す。そのためにも、コアの部分はちゃんと造り込んでいないとダメなんです』

 『ポメラは、核となる技術は白黒の液晶と日本語入力システム「ATOK」です。・・・枯れた技術です。・・・枯れた技術は技術的な進歩が止まっているからこそ、スペックや価格が大きく変わりません。・・・・枯れた技術を使えば、たとえ他社から似たような商品が発売されても、価格はそんなに変わりません。先に出していれば、お客様も売り場もまずは私どもの商品を扱ってくれます。・・・』

 『誰よりも早く、枯れた技術で徹底的に造り込んだ商品を出す。これが、今のキングジムの勝ちのパターンです』

 

 その後、  "価格.COM" で価格の動向を見ながら、同時に、口コミ記事をいろいろ読んできました。

 最近は、iphone のブルートゥース入力用キーボードとして有用であるという記事がだいぶでてきていますが、「ネットとつながっていないこと」の価値を評価する意見もかなり見受けられました。 文書を書く人たち(プロの物書きやビジネスマンなど)にファンがたくさんいるようです。

 極端に機能を絞り込み、ケースをあけると即作業開始できるという重要な性能をもった製品。確実に顧客価値を創出した製品だろうと思います。安いものではありません。モバイルPCとどっこいの価格です。

 ポメラは 『破壊的イノベーション』 呼ばれる製品なのか? たぶん別のものです。 既存市場の秩序を乱し、業界構造を劇的に変化させてしまうことはないでしょう。

 でも、その価値をわかる人にとっては常に身近において置きたい道具、そして、とても面白い、イノベーティブな、特異点的な道具だと思いました。

 

 安い買い物ではないのですが、どんなものか知りたくて、とうとう購入してしまいました。 アマゾンの価格を価格.COMでウォッチしながら、「ここだ!」というところで注文しました。その後、複雑な値動きがあり、翌日には、私の注文価格より1600円も下がってしまいました。 もう一日我慢できなかったことは残念ですが、いい経験をしました。

 

 親指変換という入力方式にも挑戦してみようかなどと、無謀なことも考えています。

 いずれにせよ、とても刺激的で、イノベーティブな製品です。

 

価値づくり経営の論理.png 昨年2011年9月に出版された延岡健太郎さんの著書 『価値づくり経営の論理』 のなかに、 「機能的価値」 と 「意味的価値」 に関して、以下のことが書かれています。この本、ほんと参考になる素晴らしい本です。

 ・・・・

 機能的価値とは、客観的に価値基準が決まった機能的な評価によって決まる価値である。一方、意味的価値とは、顧客が商品に対して主観的に意味づけすることによってうまれる価値である。

 機能的価値は、商品がもつ機能によって決まる価値だが、意味的価値は商品と顧客が影響し合って共創する価値だ。機能的価値は主に製造企業が決めるが、意味的価値は主に顧客が決めるといっても間違いではない。

 ・・・・

 機能的価値と意味的価値に分類する枠組みの優れた点の一つは、これら二つの軸によって商品がもつすべての価値を包括的に表すことができることである。つまり、すべての商品の価値は、機能的価値と意味的価値の合計である。

 ・・・・

 機能的価値と意味的価値という切り口でいろいろな製品を見ていくと、これから新製品開発を進めるうえでの発想のヒントを発見できます。    ※この書籍は製造業のイノベーションを説いたものですが、それ以外の分野でも参考にできる視点が多数示されています。

 今回は、この本の紹介ではなく(紹介は別の機会にもう少し丁寧にしたい)、意味的価値という視点からながめると、身近なところにビジネスアイデアが見つかるのではないかということを紹介したくて、書いています。

 

 下の3枚の写真は2週間ほど前、ウォーキングの途中で撮影したものです。

駐車場.JPG駐輪場.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 駐車場、駐輪場です。表示されていることは、機能を表すものだけです。左側の写真の場合、仕様書の記載事項が大きく書かれているようで、どんな駐車場かよく分かります。右側も、場所と何をするところか、料金はどうなっているのかひと目で分かります。機能価値をとても簡潔に示していると思います。

 でも、ここで誰かと待ち合わせるとき、どう説明するか???  駐車場はたくさんあるので駐車場名でその場所を伝えるのに困った方もいるはず。

 それでは、下の写真はどうでしょうか?

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 姫路にお住まいの方でご存知の方、多いのではないでしょうか。乾麺のイベントなども行われるパーキングです。もちろん、このパーキングのことをまったくご存知でない方には、意味的価値はないかもしれません。でもご存知の方なら、「あそこか! 知っているよ!!!」となると想像します。

 ことによると待ち合わせに使えるかもしれません。名称自体に意味的価値が込められています。  

 このことをヒントにすると、いろいろアイデアが生まれてきます。

 

御座候.jpg  大きな城丸姫(しろまるひめ)の看板を上げた "しろまるひめパーキング" 、大きな御座候のモニュメントを掲げた"御座候パーキング"・・・・こんなパーキングがあったら、どうでしょうか。

※右の御座候のホームページから借用しました。ありがとうございます。

 京セラドームがあるのですから、"塩味饅頭パーキング"があってもいいじゃないでしょうか?

 

今日、ウォーキングしていて、HOTMOTの新しい店をみつけました。

姫路駅の南、ビジネスホテルが何軒か並んでいる地域に立地しています。  

この店の立地を活かすとすると、どんな商品を置いたらいいだろうか。

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皆さんなら、どのようなアイデアを発想されるでしょうか?

  ホットモットの事業主体、株式会社プレナスがどのよな戦略を練っているかを、問うているのではありません。

 

もっと自由に、「こんなものを、お店においてくれたら、買うんだけどな!!!」 と思ってしまうものは、何かということです。

 

正解はない問いかけです。

※実は、診断士仲間とある事業企画を検討中です。その企画を考えながら歩いていて、この店に出くわした訳です。ミニ・セレンディピティかなと思っています。

 

 

 

SH360316.JPG 新しい製品・サービス、新しい事業の種を探すことは、経営者にとって、またその経営者を支援するコンサルタントにとって、とても大事な仕事です。しかし、なかなか難しい。難しいからこそ、アイデアを生み出す発想の仕方を編み出したい。

 そこで、日々の生活の中で、また町で歩いているとき気づいた 「未解決のジョブ」 、本やネットを見ていて浮かんだ 「アイデア」 など、記録しておこうと思い立ちました。もちろん、素人である私が気づいたものですので、すでに、世の中には解決策があるかもしれません。しかし、現実私が見たのですから、未解決な状態も残っているということです。ビジネスチャンスはあるといえます。

※「未解決のジョブ」 とは マーク・ジョンソンさんの書かれた 「ホワイトスペース戦略」 にある概念です。「顧客が抱えた重要な問題・課題」のことです。

 このブログをご覧の方が、 「未解決のジョブ」 の解決策を思いついたら、ご自由に事業化してください。

 金出武雄さんの書かれた 『素人のように考え、玄人として実行する』 を読んだおかげで、気づきやアイデアを気楽に公開する気になりました。 

SH360317.JPG 先日、妻と回転寿司店に入りました。そこで、みつけた「未解決のジョブ」です。

 人は歳をとると、手や指の力が衰えてきます。回転寿司屋で、お茶をつくるのが大変なのです。写真にある押しボタン、かなり重く(固く)、手がすべることもあります。

 今回の未解決のジョブは 『年寄りに優しいお湯の注ぎ法』 です。 ほんの少しの工夫で、年寄りから感謝される新製品を生むことができるはずです。

 この店で、工場での改善のヒントを見つけました。右の写真です。妻から、 「このような形だと醤油が垂れにくい」 と聞きました。

 工場の中で使う機械油、薬剤などの容器にこの蛇行した口を真似れば、液垂れを減らすことが可能ではないでしょうか。

 

 

 

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