Steve Jobs という人。 イノベーションの第1条件はこだわる心?

ウォルター・アイザックソンの "Steve Jobs" Ⅰ、Ⅱを読みました。 Steve Jobs.png

Stave Jobs の仕事のことは、多くの戦略本やインベーション本で取り上げられています。

例えば、マーク・ジョンソンの "ホワイトスペース戦略" にはこんなふうに書かれています。

「アップルという沈みかけた船を浮上させるために、ジョブスは定石どおり商品のイノベーションを行い、早々にファッション性の高いデスクトップパソコンのiMacと低価格ノートパソコンのiBookを市場に送り出した。・・・・実際、初代iPodのデザインは、ダイアモンド・マルチメディアのリオそっくりだった。 このときアップルは、良質のテクノロジーをおしゃれなデザインに包んで送り出すにとどまらず、それよりはるかに賢明な行動をとった。 良質のテクノロジーを素晴らしいビジネスモデルに包んで送り出したのである。・・・・アップルはiTunesストアを開設。ハードウェアとソフトウェア、デジタル音楽をセットにして提供することにより、利便性を高めて、顧客を囲い込むことに成功した」

 

なにか非常に論理的に、いわゆるMBA的、戦略的な発想で、事業を展開していると思わせる表現です。 Steve Jobs①.png

ビジネスモデルのイノベーションというところに焦点をあてて事跡を整理すると、こうなるのでしょうが、"Steve Jobs" に描かれている Steve Jobs氏は、これとは対極的なところに、本質があるように感じました。 

ホワイトスペース戦略の中にも 「スティーブ・ジョブズのように、ビジネスモデルを刷新・創造するためになにが必要かを直感的に理解できている人物も稀にいる」 と書かれています。 論理的ではあるのでしょうが、それ以上に、すごく直感的で、アーティスト・芸術家的な発想をする人のようです。どうも一筋縄では理解できそうにありません。

新しいことを生み出す人、自分とうまのあう優秀な人の能力を十二分に引き出す人、直感的に 「これだ!!!」 と思ったことに徹底的にこだわる人、音楽が好きな人、 つきあうのは大変な人・・・。 Steve Jobs氏は、好意的な意味で、とてもへんな人です。

イノベーションは論理だけではなく、芸術的な創造性が必要なのか? などとも考えさせられました。

ボブ・ディラン、ビートルズ、ジョニー・ミッチェル・・・グレン・グールド、ヨーヨー・マ・・・  音楽もとても好きだったようです。また、デッドヘッズ(米国のグレートフル・デッドというロックバンドの熱心なファン)ということです。 

戦略のことを勉強する人は、経営学的なアプローチだけではなく、戦略を生んだ人、イノベーションを起こした人、その "人" のことを"知る"ことが大事だというのが、今回の教訓です。

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