ポカミスのメカニズム

 久しぶりに書きます。

 昨年の秋以降、企業内研修や教育機関、中小企業支援団体主催のセミナーの講師を担当する機会をたくさんいただきました。その準備に時間をとられ、なかなかブログ記事を書けませんでした。

 年度の終わりに近づき、やっとゆとりがもてるようになりました。

 セミナーの準備やセミナーでの受講者とのやり取りなどから、私にとっては新しい、現場改善や事業推進上の攻め口・視点といったことに気づくことができました。 これから、何回かに分けて書いてみます。

 

 『ポカミス』 には、 『メカニズム』があることを知りました。 不勉強であったことを自白するようなもので少々恥ずかしいですが、認めざるをえません。

 製造現場では、「ポカミス」に困っています。セミナーで受講者に対し、「現場で抱えている問題をあげてください」と問いかけたとき、必ずでてくるのが「ポカミス」問題です。その数は、わずかではありません。 「どんな品質問題を抱えていますか?」という問いかけをすると、ときには、件数で4~5割がポカミス系の問題ということもあります。 

 たいへん気になる問題なのですが、人の心や頭の中が関わることであり難しい問題であること、いくつかの問題解決系の書籍(その書籍の説くことは全体として合理的で、納得できる)で、『ひと』の問題に入るのは避けたほうがよいというニュアンスのアドバイスがあったことなどから、これまで深入りしてきませんでした。

 しかし、多くの現場でたくさん発生し、手がつけられずに、「仕方がないもの」として放置されているこの問題をそのままにしておくのは、コンサルタントとして落第では? と考えたわけです。

 そこで、手に入る書籍を集め、「これまで、ポカミスはどのようにあつかわれてきたのか」を調べてみました。 すると、ポカミスに関連するワードとして、『ポカヨケ』という言葉がありますが、これについては、たくさんの改善事例が書籍やネット記事で紹介されてることが分かりました。

 しかし、 「ポカミスはなぜ発生するのか?」  「ポカミスの発生を防ぐには、どのようなアプローチをしたらよいのか?」 ということをについて、品質管理や不良対策についての問題解決手法を調べたのでが、腑に落ちる理屈を得ることはできませんでした。

 

 困っているとき、次の2冊の書籍を発見しました。『失敗のメカニズム』(芳賀繁著、角川文庫)、『ヒューマンエラーの分析と防止』です。両方とも、『安全』分野の『ポカミス』『ヒューマンエラー』の事例、メカニズム、それを踏まえての対策について書いています。丁寧な分析と解説です。

 

 

ヒューマンエラーの分析と防止 .jpg41EF186JD2L._SL500_AA300_[1].jpg 

 

 セミナーで説明に使ったシートを1枚つけておきます。これは、上記の2さつの書籍に記載されていることからまとめたものです。

 安全のポカミスアプローチを、ポカミス系の品質問題にそのまま適用できるか、もう少し研究する必要性があると思いますが、問題解決の糸口はみつけられたのではと考えています。

ポカミス.png

 

 もうひとつ、私にとって重要な気づき(再確認)がありました。

 問題の構造について仮説をたて、問題の解決策を考え、実際にトライし、問題解決を進めると同時に、仮説を磨いていく。本来、コンサルティングとはこういうものなのでは、ということです。ほんと、当たり前のことです。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.blog.genki-company-consultant.com/mt/mt-tb.cgi/84

コメントする

MTBlog42c2BetaInner

2016年2月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29          

アイテム

  • 51MR1KTQHKL._SX344_BO1,204,203,200_[1].jpg
  • 部下を育てるものの言い方③.png
  • 部下を育てるものの言い方.jpg
  • 経営がみえる会計.png
  • 経営がみえる会計.jpg
  • 組織の3要素②.png
  • 組織の3要素.png
  • 組織の3要素③.png
  • 組織の3要素② 圧縮.jpg
  • 組織の3要素 圧縮.jpg
MovableType(MT)テンプレート 無料(フリー)
Powered by Movable Type 4.261